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ネタが尽きたら
鴎来堂ブログは更新をサボっても、
鴎来堂の大人気社内掲示板「〜今日の誤植〜」は
俄然ハリキッって更新中です。

「〜今日の誤植〜」は先輩校正者が
これまでに出会った誤植たちの事を
思い出と共に綴る少しおセンチなコーナーです。

最近では納品などで訪れた外部の校正者さんたちが
まじまじと見ていく観光名所にもなりつつあります。

で、僕思ったんです。
ブログのネタがなくて更新をサボるくらいなら、
いっそ「〜今日の誤植〜」を書き写してしまえ、と。

「〜今日の誤植〜」では鴎来堂のエース校正者であるところの
兼松良徳の解説がセットになっています。
併せてお楽しみください。

では、早速はじめます。


〜今日の誤植〜

■1■
×人間ドッグ

○人間ドック(dock)

■2■
若干

使い分け

弱冠

■3■
つかず離れず


〜メモ〜
1.
これはよく見る誤植です。
しかも落としがちな誤植でもあります。
シミュレーション(simulation)のように
カタカナ語は原綴りにソロエルほうがきれいですね。

2.
「使い分け」といいますか、使い方が違います。
ご存じの通り「若干」は少量を表す言葉で、
今回の募集は−名
のように使います。
「弱冠」は本来、二十歳の男子の事を指します。
ただ、『大辞林』などでも
−一八歳にして新人王
という用例が載っていますし、
目くじらをたてる必要はないでしょう。
「弱冠三十歳」とあったら、
僕なんかは鉛筆を出してしまうと思いますが。

3.
日本語に限らず言葉は生き物なので、
辞書に立項していないからといって
機械的に鉛筆出しはしたくないものですね。

「即かず離れず」は『広辞苑』で立項され、
「付かず離れず」として『大辞林』『明鏡』などでも
立項されています。
ですから、堅い文脈の日本語に関する実用書などでは
「即かず離れず」として鉛筆を出してもいいと思いますが
(不即不離の訓読)、
そうでなければ、付→即との鉛筆出しはやや強い気がします。

同様に、
臍を噛む   → 臍を
絵に描いた餅 → 絵にいた餅
もですね。

大切なことは文脈により判断すること。
校正者のセンスは「どんな指摘を出すか」より
「どの指摘を出さないか」に出てきます。
(偉そうなこと言ってますね)

みんなで力を合わせて誤植を無くしましょう!





文責:柳下
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このブログは神楽坂の校正・校閲プロダクション鴎来堂(おうらいどう)が運営しています
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| blog-ouraidou | 〜今日の誤植〜 | 13:55 | comments(7) | trackbacks(0) |
初めてコメントさせていただきます。
とても興味深く拝読しております。(やなしたさんのファンでもあります)

仕事には、その仕事に携わる人の専門用語があると思うのですが、今回「鉛筆出し」という言葉に反応してしまいました。私たちの仕事でいう「赤入れ」かしらと勝手に解釈したのですが(テープ起こしをしています)、用語の解説もしていただけるとうれしいです。

またお邪魔させてください。
| toku | 2007/05/27 6:39 PM |

「鉛筆出し」というのは、この場合は「黒鉛筆で指摘などをすること」ということだと思います。校正者が赤で書くのは、原稿などにある赤字の指示どおりにゲラがなっていない場合に限られると考えた方が通常は安全だと思います。わかりきったことなら、校正者が赤で指摘をしてもよさそうですが、赤字という決定的な判断は、決定権のある方々に委ねるのが、トラブル防止のためにも大切なことのように思います。ですから、「鉛筆出し」というのは、「校正者の判断による決定権をもつ方々への黒鉛筆による示唆のようなもの」だと思います。toku さんのコメントには、やなしたさんが、そのうちしなやかにこたえてくださると思います。
| haku | 2007/05/27 11:27 PM |

「誤植」ということばが気になるのですが…

「誤植」というと入力者のミス、「誤記」というと著者のミス、のような気がするのですが、校正者にはどちらかは断定できないと思うのですが…

校正者にとっては、「誰によるか」というのは関係なくて、誤り(らしきもの)は誤り(らしきもの)、つまり無色透明の単なる誤り(らしきもの)で十分だと思うのですが…

「誤植」も「誤記」も校正用語から削除してはどうですか。
| haku | 2007/05/28 12:21 AM |

tokuさま

はじめまして!
コメントありがとうございます。
せっかく書いてくださったのに、
返事もしなくてすみません。
今日、たった今、気づきましたー。

> 用語の解説もしていただけるとうれしいです。
まかせてください。
と申しますか、ネタを提供してくださって
ありがとうございます。
これで、しばらく食いつないでいきます。
| やなした | 2007/05/29 3:19 PM |

hakuさま

いつもながらの重厚な筆致、さすがです。

>「誤植」も「誤記」も校正用語から
> 削除してはどうですか。

大胆な提案ですね。

あいだを取って「誤字」というのはどうでしょう。
これなら誰も傷つかずに済みますし。


ただ、「誤植」っていう言葉は便利なんですよね。
「誤記」と発して、
出版界ヒエラルキーの頂点に立つ
著者先生を非難するわけにもいかない僕らは、
「誤植」と呼んで、
出版界ヒエラルキーの最下層の住人である(失礼!)
印刷屋さんのせいにしてしまう。

そんな哀愁漂う言葉ですから、
これからも大事につかっていきましょう!

| やなした | 2007/05/29 3:59 PM |

「誤字」だと「字だけ」という感じがしてしまうので、やっぱり出版の現場では「誤植」が一番「使いやすい」のかもしれません。「へんなところ」なんてのは用語とは呼びにくいですし。言葉の意味は言葉の外形だけでは決まりませんから、言葉の正確さにこだわるのも時と場合によりますね。

しかし、校正者にとっての悪夢は、だれの間違いでもない校正者自身による誤りが出版物のなかに入り込んでしまうことでしょう。校正用語として使われているかどうか知りませんが、私はこれを「誤校正」と呼びたいと思います。「これは誤校正だ」、なんてことになったらたいへんですから、やっぱり赤ではなかなか書けません。黒字でも慎重を期さなければなりません。

このコメントもそうですけど、書きすぎはいけませんね。
| haku | 2007/05/29 10:01 PM |

hakuさま

コメントありがとうございます。

> 「へんなところ」なんてのは用語とは呼びにくい
> ですし。
ふふふ。本当ですね。
でもちょっと気に入ったので、
今日社内で使ってみます。
うちの校正者の間で定着したら使い続けます。

> 校正者にとっての悪夢は、だれの間違いでもない
> 校正者自身による誤りが出版物のなかに入り込ん
> でしまうことでしょう。
ごもっともです。
入朱ミスでも嘘字を書くことでも、
やはり校正者が「へんなところ」(さっそく使いました!)
を作っちゃ行けませんね。
どれだけいい指摘を出しても
評価されなくなっちゃいますし。

> このコメントもそうですけど、書きすぎはいけませんね。
ゲラにはともかく、コメントはどんどんお願いします!
| やなした | 2007/05/30 10:24 AM |










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